APDC
敷地は都内の閑静な住宅街で、坂の途中に位置している。傾斜のある道路に沿って高さ1.2m〜2.0m程の石垣がたち、その上を地盤面として既存の木造アパートが建っていた。これを建て替えるにあたり、長くこの一画に住んでいたオーナーは石垣を残すことと、新たに建つ建物の外壁は白であることを望んだ。街並みを構成する一つの要素として石垣を残し、これに対比させるよう真っ白なボリュームを配置することは新旧の対比ともなり、全体の方針として自然で大まかなイメージはすぐに決定された。
 2住戸の小さな集合住宅で、いずれもメゾネットで床面積は60㎡、2階の天井高3,886mmとしてロフトを設け、都合70㎡程の広さとなる。この2住戸へのアプローチを道路境界線の両端にそれぞれ分けて長屋形式とし、そのためにカットした石垣はその切断面をリン酸処理を施した鉄板で押さえるディテールとしている。
 地域の記憶の一片を継承しながら立て替えを行うプロジェクトである。
■ DATA
施工内容 注文住宅
構造 RC造2階建
築年月 2018年
専有面積
施工面積
総工費 5500万円
施工期間
間取り
宇都宮の住宅2

敷地は地方都市の中心部から離れたバス通り沿い。東西方向からやや振れた角度で細長く3つに分割された土地のうち、中央の区画で、両隣はいまのところ空地である。当然ながらこの空地には将来にわたり建物が建つ可能性がある。細長い土地の形状から考慮すると、特に南側隣地に建物が建った場合の採光や建物間の距離が懸念された。
この不安を解消すべく様々な配置を検討した。最終的に道路側に3台分の駐車場を設け、残りの敷地に間口いっぱいのボリュームを配置し、将来にわたって南からの採光を担保するため、真南に開口が対するよう2段階でカットした。敷地の角度に沿ったプランに対して異なる角度でボリュームが切られることで、この住宅の中心として位置付けられる吹抜けに動きが生まれた。俯瞰的な視点で行った操作が、アイレベルでは意図不明な形態に収斂したようにも思える。
この吹抜けを介して他の全ての室やテラスが様々に関係し合うことで、どこにいても住まいの中心を感じられる。コンパクトな住宅の中にも距離感を持たせるよう、2階の書斎へは外部であるテラスを経由してのみアクセス出来、離れ的な感覚を持たせた。
■ DATA
施工内容 注文住宅
構造 木造2階建
築年月 2012年
専有面積
施工面積
総工費 2500万円
施工期間
間取り
宇都宮の住宅1
 敷地は地方都市の住宅地。北側に4m道路が接道し、隣地三方には2階建ての住宅が隣接している。南側の2つの隣地の建物の間に出来た空地は、計画地のほぼ中央に位置し、唯一南面からの採光が期待出来る環境だ。
 直射日光が得られる敷地の中央に3層吹抜けの土間を配置し、大きな開口を設け、土間に沿った各室に自然光を配分する。土間が住宅の中心になるような構成だ。この構成は2つのボリュームの間に出来た空地が土間であるようにも見えた。靴を履いたまま通り抜け出来る土間は自然光で満たされ、屋外のようなスペースとなることがイメージされた。土間の床は建物正面と同様の炭入りモルタルとし、壁については外壁仕上と似たような明度を持たせるよう配慮した。
 各室は土間を介して関係し、障子を開けると一つながりの空間となる。土間にある2つの階段は、その関係を出来るだけ断たないよう、ささらと手摺を鉄筋のトラスとして物量を軽減した。
■ DATA
施工内容 注文住宅
構造 木造2階建
築年月 2010年
専有面積
施工面積
総工費 3000万円
施工期間
間取り